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実家が寒すぎる。福岡で親の家の寒さ対策に...

2026.10.05

実家が寒すぎる。福岡で親の家の寒さ対策に断熱リフォームを選ぶ理由と、離れて暮らす子ができること

WRITER

藤川 剛史

環境省認定うちエコ診断士

断熱気密一筋で、自ら数多くの現場施工に携わってきた断熱のプロ。断熱リフォーム専門店ならではの確実な技術で、お家の温熱環境を根本から改善します。
「真心込めた提案で、お客様の生活を豊かにする」を第一のポリシーとし、既存住宅の断熱リフォームを通して地球環境問題の改善にも取り組んでいます。

「久しぶりに帰省したら、実家の寒さに驚いた」「親は『慣れてるから大丈夫』と言うけれど、脱衣所が外と同じ温度で心配」——年末年始やお盆の帰省をきっかけに、ご両親の家についてご相談いただくことが増えています。

結論から言うと、親の家の寒さ・暑さは"我慢"ではなく"家の性能"の問題で、壁を壊さない工事で改善できます。そして、優先すべきは家全体ではなく、ヒートショックのリスクが高い脱衣所・浴室・トイレ・寝室です。全部やる必要はありません。

この記事では、なぜ親世代の家は寒いのか、どこから直すべきか、費用と補助金、そして離れて暮らすお子さんが主導して進めるときの段取りをまとめます。

なぜ「暖房を強めても寒い」のか

築25〜35年の戸建てに多いのが「エアコンや石油ファンヒーターを強めても、足元だけ寒い」という状態です。

原因は室温ではなく表面温度にあります。冬に家から逃げる熱の約6割は窓からで、残りの多くが床・天井からです。断熱の薄い家では、窓ガラスや床の表面温度が室温より5〜10℃低くなります。人の体は、室温が20℃でも冷たい窓や床に体の熱を奪われる(放射冷却)ため、実際の体感は15℃前後まで下がります。

暖房を強めると天井付近の空気だけが暖まり、足元との温度差はさらに広がります。「頭はのぼせるのに足は冷たい」のはこのためです。暖房の出力ではなく、熱を逃がしている場所をふさぐのが根本の解決策です。

福岡は「温暖」と思われがちですが、冬は日本海側からの北風で底冷えし、朝の最低気温は0℃前後まで下がります。にもかかわらず「福岡は暖かいから」と、当時の建売や注文住宅は寒冷地に比べて断熱が薄く作られています。親世代の家が寒いのは、福岡だからこそとも言えます。

親の家の寒さは健康リスク:ヒートショックの数字

暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動し、熱いお風呂に入る——この温度差で血圧が急変動し、失神や心筋梗塞・脳卒中を起こすのがヒートショックです。

政府広報によると、2023年の高齢者(65歳以上)の浴槽内での不慮の溺死・溺水による死亡者は6,541人で、同じ年の交通事故死亡者2,116人の約3倍にのぼります。病死と判断されたものを含めた入浴中の急死は年間約19,000人と推計されたこともあります。そして、これらの事故は12月〜2月に集中しています。

つまり、親の家の寒さは「快適さ」の話ではなく、交通事故より身近な事故のリスクです。ご両親が「慣れているから」と言っても、体は慣れていません。加齢とともに温度変化への反応は鈍くなり、寒さを自覚しにくくなることも分かっています。

冬の朝、暖房のない脱衣所。窓に結露がついている(イメージ)

直す順番は「家全体」ではなく「命に関わる場所」から

親の家の断熱で、当店がおすすめしている優先順位は次のとおりです。

① 脱衣所・浴室・トイレの窓に内窓(最優先) 温度差が最も危険な場所です。小窓なので費用は1窓4〜7万円程度と小さく、効果は大きい。浴室には浴室仕様の内窓があります。

② 寝室の窓に内窓 夜間、一番長く過ごす場所です。寝室の窓は北側にあることが多く、冷気の入口になっています。

③ 1階の床下断熱 リビング・寝室の「床が冷たい」を根本から解決します。床下点検口から潜って施工するため、床を剥がしません。

④ リビングの掃き出し窓に内窓 面積が大きいので効果も大きいですが、費用も上がります。①〜③の後で十分です。

「①だけ」「①と②だけ」で終えるご家庭も多く、それで問題ありません。最初から家全体を提案されたら、順番を聞いてみてください。

当店の1階あったか快適プランは、②〜④をまとめたプランです。まず①だけ、という場合はかんたん内窓プランで対応します。

脱衣所の小窓に内窓を取り付けた様子(イメージ)

夏は逆に「室内熱中症」のリスク

寒さで相談を受けた家は、ほぼ例外なく夏も暑い家です。断熱が薄い家は、夏は屋根と窓から熱が入り込み、夜になっても室温が下がりません。高齢者の熱中症の多くは屋外ではなく自宅の室内で発生しており、「エアコンをつけたがらない」親世代には特に注意が必要です。

内窓は夏の日射熱も遮るため、冬の対策がそのまま夏の対策になります。2階で寝ているご両親であれば、天井断熱も効果的です(福岡で2階だけ暑いのはなぜ?)。冬前に内窓を付けておけば、次の夏にはエアコンの効きが変わっているはずです。

壁を壊さない工事なら、親の生活を止めずに済む

「親を工事中どこかに避難させるのは大変」「家をいじられるのを嫌がる」——親の家の工事で一番のハードルはここです。

当店の断熱リフォームは、壁・床・天井を壊しません。

  • 内窓:1窓30分〜1時間。脱衣所・浴室・トイレ・寝室の4窓でも半日

  • 床下断熱:床下点検口から潜って施工。1日で完了。家具の移動もほぼ不要

  • 天井断熱:屋根裏点検口から吹き込み。1日で完了

工事中もご両親は普段どおり家で過ごせます。騒音は電動ドライバー程度で、しっかりとした養生を行うのでホコリもほとんど出ません。「ちょっと業者さんが来て、夕方には終わっている」というイメージです。

費用の目安と補助金

工事

費用の目安

脱衣所・浴室・トイレの小窓に内窓(3窓)

12万〜20万円

寝室の窓に内窓(1〜2窓)

6万〜20万円

1階床下断熱

30万〜120万円

リビング掃き出し窓に内窓

9万〜15万円

※部位別の相場は福岡の断熱リフォーム費用相場をご覧ください。

補助金:内窓は「先進的窓リノベ2026事業」で1窓あたり2.2万〜7.6万円、床下・天井は「みらいエコ住宅2026事業」の対象になる場合があります。築年数の古い家は「既存住宅」の条件を確実に満たすので、補助金との相性は良いです。申請は当店が行います。工事完了期限は2026年12月31日(予算次第で前倒しの可能性あり)ですので、この冬に間に合わせるなら11月中の着手が目安です。詳しくは福岡市の断熱リフォーム補助金まとめをご覧ください。

なお、お子さんが費用を負担し、ご両親名義の家に工事をする場合、補助金の申請者(共同事業者)は原則として工事を発注する方になります。名義や支払いの組み合わせは事前にご相談ください。

親に反対されたら:よくある反応と答え方

実際によくいただく親御さんの反応と、当店がお伝えしている答えです。

  • 「もったいない、もう年だから」  → 内窓は1窓数万円で、ヒートショック対策としては最も安価な部類です。「これから10年、20年をどう過ごすか」の投資として、介護用品や医療費より安い場合がほとんどです。

  • 「工事の人が家に来るのが嫌」  → 半日〜1日で終わり、立ち会いは最初と最後だけ。お子さんがリモートで立ち会うことも可能です。その場合、使用する端末はお客様のものをご使用ください。

  • 「今のままで慣れている」  → 慣れているのは感覚で、体の負担は減っていません。「自分のためではなく、子どもが心配だから」という言い方が一番通りやすいです。

  • 「家が古いから、いじると壊れそう」  → 既存の窓・床・天井には手を加えません。むしろ結露が減って家が長持ちします。

離れて暮らす子が主導するときの段取り

福岡市内から通える距離でも、県外にお住まいでも、次の流れで進められます。

  1. お子さんからLINEまたはお電話でご相談:実家の住所、築年数、間取り、一番気になる場所(脱衣所が寒い、など)をお聞きします

  2. 現地調査の日程調整:ご両親の都合に合わせて当店が伺います。ご希望があればお子さんはビデオ通話で同席していただけます

  3. お見積もりはお子さんへ:メール・LINEでお送りし、ご両親にも紙でお渡しします

  4. 契約・お支払い:発注者・支払者はお子さんでも構いません

  5. 工事当日:ご両親が在宅していれば問題ありません。終了後、施工写真をお子さんへお送りします

  6. 補助金申請:当店で手続きします

「まず実家の様子を聞いてみたい」という段階でも構いません。ご両親の話を聞くだけで、どこから手をつけるべきかはある程度判断できます。

離れて暮らす娘が、実家の母とビデオ通話で見積もりを確認している様子(イメージ)

まとめ

  • 親の家が寒いのは我慢の問題ではなく、窓と床から熱が逃げる家の性能の問題。福岡の古い家は特に断熱が薄い

  • 高齢者の浴槽内での事故死は交通事故死の約3倍。寒い脱衣所・浴室は健康リスク

  • 直す順番は「脱衣所・浴室・トイレの窓」→「寝室の窓」→「床下」。家全体でなくていい

  • 壁を壊さない工事で、ご両親は住んだまま。半日〜1日で終わる

  • 補助金は使いやすく、離れて暮らすお子さんが主導して進められる

断熱リフォームのミライ福岡では、福岡市内・福岡県内のご実家について、無料で現地調査・お見積もりを承っています。お子さんからのご相談、ご両親と一緒でのご相談、どちらでも結構です。

出典

WRITER

藤川 剛史

環境省認定うちエコ診断士

断熱気密一筋で、自ら数多くの現場施工に携わってきた断熱のプロ。断熱リフォーム専門店ならではの確実な技術で、お家の温熱環境を根本から改善します。
「真心込めた提案で、お客様の生活を豊かにする」を第一のポリシーとし、既存住宅の断熱リフォームを通して地球環境問題の改善にも取り組んでいます。

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